マットレスを清潔に保つことで睡眠の質は向上する

長時間眠ることで疲れがとれるとは限りません。身体をしっかり休ませるためには、睡眠の質を上げる必要があります。では、睡眠の質を高めるためにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、寝具を清潔に保つことを意識しましょう。しかし、寝具の中でも特にマットレスは、布団に比べてかさばるため手入れがむずかしいのです。
今回は、睡眠の質を高める方法を詳しく見ていくとともに、マットレスの手入れの仕方をご紹介します。
■睡眠の質を高めるには
睡眠の質を高めるためにできることは、主に2つあります。
1つ目が寝室の環境を整えることです。ガヤガヤとうるさいところや電気がチカチカしているところでは、周囲が気になって熟睡できないですよね。
寝室の環境を整えるうえで大切なポイントは【温度・湿度・音・光・香り】です。
まずは部屋の温度と湿度を考えましょう。温度や湿度が適切ではないと、寝苦しさを感じるため、睡眠の質が落ちてしまいます。夏場は24℃程度で部屋全体を冷やしておき、寝るときに28℃に設定するのが最適。反対に冬場は20〜22℃程度が適温です。湿度は50〜60%を目安にしましょう。
そして、寝ている間はなるべく静かな環境を作ることが重要です。人の声は質の良い睡眠を妨害してしまうので、テレビやラジオをつけたまま寝ることは避けたほうが無難です。どうしても音がある環境で眠りたい場合は、ヒーリング効果のある波や雨などの自然音を流しておくといいでしょう。
寝起きに朝日を浴びることで目覚めやすくなるように、人間は光を浴びると脳が活性化されます。そのため、睡眠の質を上げるためには、寝ている間には光を浴びないように工夫することが大切です。遮光カーテンなどを利用し、光が入らないように意識しましょう。
アロマなどの良い香りは、自律神経を整え、リラックスしやすい環境を作ってくれます。癒やしの香りは緊張状態の身体をほぐしてくれるので、積極的に寝室で取り入れることをおすすめします。ラベンダーやネロリなど、気持ちを落ち着かせてくれる香りがベストです。
2つ目は、良い寝具で寝ることです。良い寝具とは、自分の身体に合っていて清潔である寝具のこと。いくら高価な寝具を使っていても、自分の身体に合っていなかったり汚れていたりしては、質の良い睡眠はとれません。
包み込まれるような柔らかさがお好みであれば低反発タイプを、腰痛や肩こりなどの悩みを持っている場合は高反発タイプなど、マットレスの硬さも自分の身体に合ったものを選びましょう。
合っていない枕は身体に疲れが残る原因となるので、高さや柔らかさなどを吟味しながら選ぶことをおすすめします。
■マットレスのお手入れ方法
マットレスは布団と違ってかさばってしまうので手入れがむずかしいですよね。しかし、基本的なお手入れ方法を覚えておけば安心です。マットレスは月に1回程度、お手入れをするようにしましょう。
マットレスの基本的なお手入れ方法は簡単。布団やシーツを外して掃除機をかけるだけです。頭を置いているところやキルティング部分には汚れが溜まりやすいので、重点的に掃除機をかけることをおすすめします。
また、マットレスに水分は大敵です。マットレスの汚れを水拭きする場合は、濡らして固く絞ったタオルを使用し、拭いたあとはしっかりと乾燥させるようにしましょう。湿気でカビが発生しないように、日常的にこまめに除湿をすることも大切です。
・2、3ヶ月に一度はマットレスをひっくり返す
寝姿勢には一人一人にクセがあるので、どうしてもマットレスの同じ部分に寝てしまいます。そのため、よく体重がかかっているところがへたれてしまいやすいのです。
2・3ヶ月に一度はマットレスをひっくり返すことで、部分的な凹みを防止し、マットレスを長持ちさせやすくできます。また、上下だけではなく表裏を入れ替えることも効果的です。
■睡眠環境を整えることの重要性
心地よく眠れる布団の中の温度は33±1℃であるといわれています。部屋の温度やパジャマの厚さなどを加味し、それぞれの季節に適した寝具を選ぶ必要があります。
また、寝具が汚れていると、吹き出物の原因となったり喘息やアレルギーを引き起こしたりする可能性があります。
マットレスを清潔に保っておかないとカビやダニの原因となり、老朽化を早めてしまいます。古くなり硬くなったマットレスでは、気持ちよく眠れませんよね。質の良い睡眠のためには、環境を整えることが重要だということが分かります。
■まとめ
睡眠の質を向上するためには寝室の環境を整えること、そして良い寝具を使うことが大切です。寝具を買い換える場合は、自分の身体の状態を把握し、寝心地の良いアイテムを選ぶ必要があります。また、買ったあとは、清潔に保てるようにこまめなお手入れも忘れないようにしましょう。
そして、寝具を置く部屋の環境にも意識を向けることで、より熟睡できる環境を作れるはずです。寝具選びは時間がかかりますが、寝具を清潔に保つこと、部屋の環境を整えることはすぐにでもできることなので、今日から取り入れることをおすすめします。